今年の夏の音楽活動を各地の皆さんに触れまわって頂いているのだが、そういう場合にポスターとかフライヤーと呼ばれる印刷物があり、「こんなのでけたよ~」と画像送ってもらったりして嬉々としています。
バンドのツアーなどではツアー共通デザインがあり、これを基に文字情報などを入れたり差し替えたりして各地方用に作り替えます。
ブルームーンカルテットの夏ツアーのデザインは、ワタクシ得意の「引用パターン」で、あ、これかっこいい!と思ったらそれをそのまま使います。故コーネルデュプリーさんが言ってた「良いものは変わる必要がない」の通りです。
といっても「絵」の感性の乏しいワタクシは実作業など出来る訳もなく、ドラマー木村さんの実兄の「アキバで鍛えたアイコラ技術」を奮ってもらいいざ完成となりました。
ベーシスト工藤精さんの「ハードバップ画像」はエヴァーグリーンな輝きを放っています。
ちなみに元ネタね。 何でもそのままがいいんですよ。
そして、札幌公演では主催の「あいちゃん」がタイトル付きの手書きデザインを作ってくれるのが毎回ライブ企画の楽しみの一つになっています。以前公演の少し前に札幌を訪れたことがあって、ミンガスコーヒーっている大好きなカフェに行ったらあいちゃんのフライヤーが置いてあって嬉しかったなぁなんて思いだしたりしながら、もう何年も夏のブルームーンカルテットの恒例行事になっています。今年は「夏のおとずれ」だそうです。
八戸にも行くのですが、実はワタクシ八戸で演奏するのは生まれて初めて。奇遇なきっかけでお邪魔することになったのですが、えらい素敵な、ていうか「何でもそのまま理論」がここにも息づいているのを見て機嫌がよろしいではないか! 映画のポスターフォーマットのデザインって安定感があって好きです。
カタカナというのはハングルの次にカワイイと思います。
急遽決まったライブのフライヤをご近所の「コロコロさん」ことフリーライターの菊池修師範代にお願いしたところロスの日系コミュニティのお祭りみたいなテイストを醸し出してくれました。写真素材が少ない、納期が近い、最近流行の「予算些少」というレギュレーションの中でも当然て抜き無しの仕上がりに、これは甲類など飲ませては失礼かな、せめて甲乙混和にしないと、いや、そもそも焼酎はナシだな、と早くも飲みの席でご挨拶させていただきたい感じです。
あなたの街でもこんなフライヤ達を見つけたら貰って帰ってくださいね♪
各地のポスターあれこれ2014年 夏。
さぁ 夏到来!(リリース情報まとめて3作♪)
ウクレレ関連のリリースが夏に向けていくつかあります。
最近はやりの「ハイレゾ配信」でお届けです。
なんですねん?という声もありますが、要するに「ええ音」なんです。
演奏している人間からしたら、「演奏している時の感覚に近い音」なんですね。
MP3で聴いている雑な音源と比べたら、リベルタビラとベントレーくらいの差はあります。
もっと言うと、チェーン駆動とドライブシャフトくらいの差があります。
まずは、こんなタイミングでウクレレソロアルバム。
「おひるねウクレレ」。何だ何だ何だよ男のくせにと、勝新太郎先生に怒鳴られそうなタイトル。
夏のおひるねにピッタリの選曲と演奏を、というご注文を頂き、ボノボの辻凡人くんがディレクター、ワタクシがウクレレとギターで一日で作ったアルバムです。
そして見よ!このジャケット!キてますよ。
そして収録曲は全9曲、1500円
babyface
daydoream believer
hotel california
recado bossanova
what a wonderfull world
dream a little dream of me
I'm in the mood for love
Take me home, country roads
Over the Rainbow
こちらでお求めになれます
http://www.e-onkyo.com/music/album/ss004/
そして全国のゲオでレンタルできますので是非とも♪
演奏以外はまったくタッチしていなかったのですが、このジャケットは素晴らしすぎるではないか、60年代の黒人プレーヤーのソロアルバムみたいではないか!「イメージ写真」という言葉はこのジャケの為にあるのではないかとさえ思う。
以下、ハイレゾについての何やくそやです。
ハイレゾ×ウクレレで極上のリラックス空間に
耳なじみのある有名曲ばかりを優しいウクレレで極上のリラックスサウンドに。
おひるねにあう、ゆったりとしたテンポ感と明るい雰囲気でふわふわ体が浮かんでいきます。涼しげで優しいその音色に身を任せてお休みください。
【録音】
録音段階にて全て96Khz24bitで収録し、そのサンプリングレート・ビットレートを落とさず最終マスタリング段階まで一貫して作業。
使用マイク→オンマイクNEUMANN M49、オフマイク AKG C24
使用ヘッドアンプ→OLD NEVE1093
チューブ仕様のヴィンテージマイクとOLD NEVEの組み合わせによりウォームなサウンドを収録。
【アーティストプロフィール】
富永寛之(とみながひろゆき)
ギター、ウクレレ演奏家
1972年生まれ、兵庫県明石市出身
黒人音楽をベースにジャンルにとらわれないスタイルでレコーディングやプロデュース、国内ツアーはじめ、近年はニューオリンズでのセッションワークも数多
く行っており、現地ミュージシャンとの交流も深まっている。ウクレレの奏法はジャズ用のピックを使う独特なスタイルで、その哀愁に満ちた音色は欧米から賞
賛の声も多い。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして関連で2つのコンピに参加しています。
ハワイアンカヴァーズ/V.A
聴いてみたらわかるのですが、相当イイ感じで、歌のフィリッピンのオネエさんも涼しげで素晴らしいのです。
参加作でありながら、既にお気に入りアルバムになってしまいました。
http://www.e-onkyo.com/music/album/ss008/
そして、波音スティールパン/ 辻凡人・富永寛之
bonobosのドラマー辻凡人がスティールパン叩いて、ワタクシがウクレレとギターを弾いた涼しいサウンドです。涼しい通り超えて冷房16度の世界です。
http://www.e-onkyo.com/music/album/ss003/
これらもゲオでレンタルできますよ~。
さぁ、夏到来!
「この海峡の向こうに待ってる人が居るんです事件」
東北北海道ツアーから東京に戻ってみると夏到来しているではないか。そう北は気候が過ごしやすく例年6,7月あたりは安奈ばりに北へ向かう夜汽車ではなく車で一周してきたブルームーンカルテット、2014年は、どうもおかしなことが続く。今回は北海道に渡る際に事件発生。
名付けて「この海峡の向こうに待ってる人が居るんです事件」
7月10日に郡山から始まった旅は、一週間かけて 仙台~秋田~盛岡~八戸~弘前~青森と公演を重ねて函館に渡る。 いつもは青森港からフェリーであるが、時間帯がイマイチだったのと、なるべく陸路で向かいたい一心で下北半島の先端「大間港」からのフェリーを予約したのだった。
距離感を知っている人なら「あんたアホちゃいますか?」てなプランなのだが、ストイック気味の旅モードに入っているワタクシは、ひたすらどこまで行っても看板に「恐山」と書かれまくっている恐い田舎道を走って約4時間かかって大間フェリーターミナルに到着。と同時に乗るはずのフェリーがゆっくり岸壁から離れていくではないか。
「おいおい、おいっ、いや、コラ!、ワレ! ボケ!待たんかいや!」と段階的にといっても5秒くらいの間に事態を理解したが、係員はロープをほどき、船はどんどん動いてゆくのだ。
何でこんなことが起きているかというと、それは船会社からの事前案内メールの内容にどうも不備があったらしいのだ。 14:10分発のフェリーへの乗船チェックインは出発時刻の0分前までに済ませてくれというものだった。これを読んでおかしいなと少々思ったが、10分発にしておいて実際出るのは15分とか20分とかなんだろうなと思ってしまったワタクシ。
結構タイト目な移動になったものの、メールにそう書いてあるからギリギリでも大丈夫なんだろうな、もう支払いも事前に済ませているしな~、といった所存。
そして、係員に指示を仰ぎ、事務所に行って事情を行って何とかしてもらおうと交渉。
そう、この日は渡って函館で夕方からライブなのだ。
ワタクシ「何とかしてください、次の船は結構早いですか?」
係「申し訳ございません、本日の便はこれにて終了です」
ワタクシ「いや、それではいかんのだ。代替交通機関は?」
係「JRにて振替もしくは青森まで戻っていただいてフェリーに乗船というプランならご用意できます」
ワタクシ「そんなんやったらライブ終わってしまいますね、何とか船をもう一往復させてくれ」
係「・・・・運輸省の認可のこともございますし・・・それは難しいかと思いますが少々お待ち下さい」
以後、「少々お待ち下さい」を2度繰り返したがそれでもJRまたは青森~函館便フェリーしか用意できないという。
そして最後に、「公演があるので中止するわけにはいかないし、こちらの不備は何もないのだからお願いだから何とかしてください。この海峡を渡りたいんです、海峡の向こうに待っている人がいるんです。貨物船でも漁船でも何でもいいから手配してくれ。」と歌舞いてみた。
功を奏し、10分後に船をチャーター出来たようで、「富永様、漁船を手配しました!今すぐ移動できますか?」と声を掛けられて、係の車に誘導してもらい、大間フェリー港から更に先端の「大間崎漁港」に移動。
するとノーヘル原付の漁師のじいさんが寄ってきてニコニコしながら「あ~あんたらか?函館行く人?じゃあ俺に付いてきて~」
と先導されるままに桟橋の先まで車を動かす。大漁旗を揚げた立派な漁船を尻目に進むごとどんどん船は小型化してゆく。そして何とキャビン無しの小舟に乗船。
車を置いていくので受け渡しなどの段取りを指示、ライフジャケットがピチってます。
え!
イカ釣り船やないか!
イカ釣り船といえば「のっさん(小野瀬雅生)の名曲やないか!
そして津軽海峡を渡る3人
と、少々船酔い気味のキム(木村純士さん)
屯田兵工藤七之助の末裔、工藤精さんは、先祖もこの海峡をコレくらいの小舟で渡って蝦夷開拓を始めたのかなどと考えているうちに涙を流していました。ワタクシはこのスピードでルアーを流すには相当な重いルアーじゃないと駄目だなと、今後の海へのデータベース整理に余念がありませんでした。
そうこうしているうちに1時間ちょっとで函館に到着。それが、函館のフェリーターミナルではなく、半島の裏側の住吉漁港というひなびた漁村。
写真が無くて残念だが、桟橋にはタクシー数台、黒服の男が6.7人、バンが1台ハッチを開けて待ちうけていて、コレを見た瞬間シチリア島かと思ったよ。上陸するなり黒服の男たちが「すみませんでした!」と平謝り、コレを見た瞬間東横イン社長謝罪会見(二日目)かと思ったよ。
そりゃそうだ、システムミスで大事な客を保険適用外の漁船に乗せて機材に海水バシャバシャにかけて移動させたんだからね。しかし、支店長や役員クラスの「えらいさん」が総出で迎えに来てくれてゴッドファーザー感も満喫できたし、工藤さんは先祖をリスペクトするし、黄さんは船先に立ち平衡感覚トレーニングができたし、ワタクシは「目指すは梅宮だな、松方ではない」と決意を固めたり、そして何より公演に穴をあけることなく何なら入り時間に遅れることもほとんどなくダメージが少なかったことは、津軽海峡フェリー社の皆さんの迅速な対応のおかげだと思いました。 何はともあれ漁船で北海道に渡った最初の音楽家になれたのではないでしょうかワタクシ達www
北海道に渡った後は、函館Bar Hanabiにてライブ、あまりにもいろんなことがありすぎたので1曲ごとに少しづつエピソードを紹介する芸風で久しぶりの函館を楽しみました。
翌朝、潜伏先の北斗市の民家に大間支店の支店長が自ら運転して機材車を持ってきてくれて、本件一件落着、旅は続きました。
釧路に行ったら「かどや」でつぶ焼きを食べ
翌朝には、スパかつ、しかも泉屋ビックハウス店にて。(味は意外に高尚なんですよ~)
帯広では、もはや外せない「とん田の豚丼」そんなもんバラにキマットルやろが。
札幌では香州で中華風ミートソース。北海道式中華料理万歳!
小平町では通称「たこおめこおじさんの店」で2年ぶりの海鮮丼。相変わらず下品なオッサンでした。
今回、旅中にギターを改造してもらいました。この小さな電気パーツ、バンブルビーというコンデンサ、これを通常のものと交換しました。するとトーンを絞っても輪郭ははっきりするし、中音の嫌な部分が無くなるので非常にコントロールしやすくなりました!
画家でギターアンプ職人の大友君が手間のかかるセミアコの配線作業を短時間で快く引き受けてくれました。いつもありがとう!!
旭川で行ったラーメン店「たちきゅう」の店主夫婦は、ライブにも来てくれていきなり仲良しになりました。完全自家製ラーメンなのだが、そういったウンチクを言ったり書いたりしない寡黙ぶり、大好きです! 一口目で「旨い!」ってなる食べ物って大体ケミカルで出来ているんだよな。それが、たちきゅうのラーメンは旨味がジワジワ効いてきて気が付けばスープ全部飲んでしまう、ダシが強いから塩分少なめでも味がしっかりしています。詳しくはまたそのうち紹介したいと思います。滞在中続けて2回行ってしまいました!
そんなこんなで北海道、函館~札幌~釧路~池田~静内~深川~旭川~古丹別と巡って帰りの船は函館~青森の青函フェリー、乗り込んだ時になんかグッときましたな。函館の夜景が遠ざかってゆくのを見ながら、また今年も心を置き忘れてきた気分です。
今回、初めて行った八戸。ファンの人とちょっとした連絡がきっかけで急遽決まったライブだったのですが、心温まる歓待ムード、そして今までライブしたスペースでは1,2を争う小さな空間でのライブ、久しぶりにウクレレとコルネットでの演奏と、なかなかレアなライブになりました。これから八戸にはツアーで立ち寄ることになりそうです。また楽しい町を知ってしまった♪
しかしまだ夏のツアーは続きます。今度は西日本、四国、九州、そして今年は福岡の大型野外フェス「サンセットライブ」にブルームーンカルテットで出演します。夏本番、各地の皆さんお会いしましょう!
おかげさまで、多くの公演で満員御礼が続いています。特に2014年は例年よりも動員が多いように感じています。人気があるのかな?と勘違いしてしまいそうですが、身の程を知って小さく楽しく公演が続けばいいなと思っています。皆さん音楽を愛してくれてありがとうございます!
8月3日(日) 生野 cafe Argent
(兵庫県朝来市生野町口銀谷521-2)
開場 18:00/開演 19:00
前売 ¥3,000/当日 ¥3,500(ドリンク別)
問:cafe Argent 079-672-1570
079-679-2883(太幸)
079-679-3262(ビューティーサロンあい)
8月5日(火) 北九州 ムラオカ写真館
(福岡県北九州市門司区栄町8-11)
開場 19:00/開演 19:30
前売 ¥3,000/当日 ¥3,500(ドリンク別)
問:ムラオカ写真館 093-321-1318
8月6日(水) 大分 AT HALL
(大分県大分市中央町2-6-4 3F)
開場 19:30/開演 20:00
料金 ¥3,000(ドリンク別)
問:VIVE LA VIE!! 090-1343-3155
メール予約 maboroshibar@gmail.com
8月7日(木) 宇和島 BAR PREMIER
(愛媛県宇和島市新町1-7-7 2F)
開場 19:00/開演 19:30
料金 ¥3,000(ドリンク別)
問:BAR PEMIER 090-1174-7497
8月8日(金) 大洲 ROY'S
(愛媛県大洲市東大洲1340-1)
開場 19:00/開演 19:30
料金 ¥3,000(ドリンク別)
問:ROY'S 0893-25-6005
8月9日(土) 尾道 ら・ぽると
(広島県尾道市士堂2-9-19)
開場 19:00/開演 20:00
前売 ¥3,000/当日 ¥3,500(ドリンク別)
問:細谷 090-6439-1053
メール予約 spiduction@gmail.com(シンケ)
8月10日(日) 津山 地味庵
(岡山県津山市伏見14-1)
開場 19:00/開演 19:30
前売 ¥3,000/当日 ¥3,500(ドリンク別)
問:地味庵 0868-24-6266
CAKE WALKER 0868-25-2551
8月12日(火) 米子 Live House ONE MAKE
(鳥取県米子市角盤町2-64 2F)
開場 19:30/開演 20:00
前売 ¥3,000/当日 ¥3,500(ドリンク別)
問:ONE MAKE 0859-33-4844
8月14日(木) 大阪 100Lounge
(大阪市中央区千日前2-3-9 味園ビル 2F)
問:100Lounge 070-6929-7446
8月23日(土) 横浜 JazzSpot DOLPHY
(横浜市中区宮川町2-17-4 2F)
開場 18:30/開演 19:30
前売 ¥3,000/当日 ¥3,300(ドリンク別)
問:DOLPHY 045-261-4542
9月4日(木) 岡山 CAFE ONSAYA
(岡山市北区奉還町2-9-1)
出演:ブルームーンオルガンカルテット
開場 19:30/開演 20:00
前売 ¥3,000/当日 ¥3,500(ドリンク別)
問:ONSAYA COFFEE 086-252-1103
メール予約 contact@onsaya.com
9月5日(金) 福岡 SUNSET LIVE 2014
(福岡県糸島市志摩芥屋)
出演:ブルームーンオルガンカルテット
開場 12:00/開演 12:30
料金:単日大人 ¥6,500/3日通し ¥15,000/ナイト(18時以降入場) ¥5,000
問:SUNSET LIVE 2014
9月6日(土) 福岡 CLUTCH
(福岡市中央区春吉2-4-14)
出演:ブルームーンオルガンカルテット
開場 19:00/開演 20:00
料金 ¥2,000
問:CLUTCH 092-724-4664
9月7日(日) 西条 EARTH BERRY COFFEE
(広島県東広島市西条昭和町6-2)
出演:ブルームーンオルガンカルテット
開場 15:00/開演 15:30
前売 ¥3,500/当日 ¥4,000(1ドリンク付)
問:EARTH BERRY COFFEE 082-421-6155
franc's 082-421-5896
メール予約 mail@earthberrycoffee.com
francs@circus.ocn.ne.jp
全てのライブのご予約は
bluemoonquartet2009@yahoo.co.jp
にお名前、ご人数を明記の上、ご送信願います。
オールサマーロング
2014年の夏前半は前号の「津軽海峡を漁船で渡る」に話題が集中しすぎた感があり、これではギターより三味線が似合いそうな勢いで、まぁそれもそれで良いのだが高橋竹山を襲名するよりも引田天功を襲名する方に値打ちを感じてしまうワタクシ、何なら引田天功よりも寺内タケシを襲名できないものかと迷走するばかり。いかんいかん、というわけでツアー終了後は気分転換に某半島で潜水に勤しんでいました。
父知久院に3歳の時にゴムボートで沖に連れていかれてそのまま洗礼を受け(ただ海に放り込まれて放っていかれただけだが)以来素潜りをライフワークにして現在に至るのだが関東に住んでいると「海が汚い」というイメージを勝手に持ってしまい、釣りには行くが海に入るなんて考えなかったのは去年までの事。
白い砂、手頃な岩場、そして車で横付けできるナイスなポイントを隣人テラニが発掘してしまい以来この夏は多い時は週5で通いつめてしまった。
だって、こんなに綺麗なんですよ。冬場からメバリングに通いつづけた甲斐よしひろがあるってもんです。
今までは足ヒレもスノーケルも使わない超オーセンティックスタイルで攻めていたワタクシ、言わばギターで言うと家の外壁に釘で針金貼りつけてナイフで押さえてスライドギターを演奏する戦前の黒人みたいな技法で約40年潜水してきたわけなのだが。
とても音楽家には見えないスライドギタリスト
それが、ベーシストの高瀬裕と一緒に潜りに行った際「とみやんスノーケルとフィンあるから使う~?」て勧めてもらい衝撃を受ける。まるで下北沢あたりの売れない劇団員がハリウッドで主役になるくらいの進化であり、海中で行きたいところに行けるし潮がひどく流れても流されて隣の海岸に漂着することもないのだ。
モリで魚を突く。浅めの磯はアブラメ、メバル、ガシラ、ハゲなどが沢山いますが一般の方は擬態しているのでなかなか見えないかも。
貝を拾う。サザエ、アワビなど。ちなみに長い魚はテラニが突いた1メートル超のウツボ。普通は食しませんが四国の愛媛や高知あたり、和歌山などに行くと現地の皆さんはバクバク食べています。なのでディープフライにして食べてみるとなかなかシャスデリでした。
それにしてもここの水は透明度が高く、東日本では貴重な「白砂」もところどころ存在するし、とにかく人が少ないというのが魅力で、「こ、これはヌーディストビーチか!」と勘違いして全裸で喫煙していたら軽トラに乗った老人に見つかり大爆笑されましたが。
とはいえこんなことばっかりしていたわけではなく、間にはウクレレ教室の10回記念のパーティーが高崎のソラオバーであったり
フルアコギターを14本試奏してウンチクを喋った記事が掲載されたアコースティックギターマガジンが発売されたり
というのを挟んで、西日本では初のチヌ釣りに芦屋浜で挑戦。4投目でいきなりキビレを釣ってしまったタックルは「タケダ式」。ルアー「根魚ボンボン」にトレーラーと呼ばれる小さいザリガニみたいな形のワームを付けて底をズルズル引いていると釣れます。そう、旧友武田栄くんのブランド「GO FISH」の発明品で、この仕掛けで何回か行きましたが必ず釣れる。神経質な魚「チヌ」を浅場でそれなりに太いラインで釣るという、今までの釣りの常識を覆すタケダ式ルアーフィッシングで大阪湾を楽しむ8月後半でした。
そして海も一段落して西にツアーでした。まずは岡山。いつも奉還町のONSAYA COFFEE
福岡では野外フェス「SUNSET LIVE 2014」に出場しました。砂浜側にあるビーチステージで初日の夕方だったのですが適度に暑く適度に涼しく何となく「夏の終わりを惜しみながら夕暮れを過ごす」という日本ならではの情景を予想していたのですが。
こ、これは東大紛争かというくらいお客様は興奮されています。
「安保反対!」
それに応える技法が「ダブルピースしかない」のはフラワームーヴメントへのあこがれが残っているのでしょう。
バックステージでは結構久しぶりにムッシュかまやつ先生と再会。年齢を感じさせないお洒落な雰囲気といい意味のチャラさがほんと大好きで、楽屋のムードが素晴らしく良くなります。ムッシュセラピー。
天才田中邦和とはそんなに久しぶりではないが、こういうところでよく彼と遭遇し、そのまま連続飲酒のパートナーとなるのです。なんかね、体系とかいろいろ彼と似てるってよく言われますww
福岡で親しくさせていただいているマチケンさんこと深町健二郎氏、そしてサンセットの林氏から数年来ブルームーンカルテットにラブコールを頂いており、今年やっと叶い出場させていただきましたが数多い夏フェスの中でもやっぱりサンセット(同列でライジング)が一番だなぁと思いました。何と言うか地域性が出ていて心が通っている感じが客席もバックステージにも蔓延してて、規模も巨大化していないのはそういうことへの配慮もあるのかなぁなんて思ったり。素晴らしい、長く続いて欲しいし機会があったらまた出場したいなぁと心から思ったサンセットでした。
で、せっかく福岡に来たのだからということで通称、いや自称「クズ焼肉」を食べにびっくり亭高宮店
へ。
正式名称は「鉄板焼肉」最初何回かは何の肉か良く分からないくらい強烈な全体像にノックアウト状態だったのだが恐らく豚肉のあまり良くない部位のコマ切れを塩ニンニクで漬けこんだものを大量のキャベツとともに鉄板で炒めたものであろう。
そして箸置きと間違えてしまいそうな角材は鉄板を傾ける「カタムキ棒」、そして流れてきた油分のところに「まんまんちゃんあんスタイル」の練り唐辛子(味はほぼ韓国のタデギと同一)を放り込んでタレ代わりにして頂きます。 ルックスはほんと労働者のスタミナメニューって感じなんですが、ニンニク、トウガラシ、塩、油、肉、キャベツと原料的にはほぼイタリアン。 などでかどうか知らないがどうもこの料理の味が「アヒージョ」に思えて仕方が無いのです。
久しぶりに友人辻村君の店「クラッチ」でもセッションしました。aminとか、とんちピクルスとか友達も遊びに来てくれて飲酒のピークを迎えますw
広島の西条では友人franc's大東夫妻の主催でアースベリーコーヒーで。お酒ではなくBMQオリジナルブレンドの珈琲を飲みながらのコンサートは大きな焙煎機の前で演奏し、終演してもまだ外は明るい感じが新鮮。夜は大好物のお好み焼きをたらふくご馳走になり夏の旅後半のびっくり満腹新記録、轟二郎もびっくりです。
もう9月も後半、しかし海の中は季節は2カ月遅れと言われる通り相変わらず海通いの日々に逆戻り、以前より夏が長くなった気分。そんな9月後半にかけてライブもちらほらあったり、ブルームーンカルテットのライブ盤を年内リリースに向けて動いていたり、さぁあと3カ月の2014年、引き続き楽しんでみたいと思います♪
追伸。ジミーペイジの凄さが今になって分かってきました。
9月27日 大阪 100LOUNGE (MITCH&TOMMY)
「第二回 ジャズと日本酒」
STRAT 20:00~
MITCH(tp.vo) 富永寛之(g) plus special guest 河村英樹(sax)
DRINK/日本酒うさぎ、松井酒造店
FOOD/マタタビ
info 070-6929-7446 http://guevara240.wix.com/100loungemisono
9月28日(日)大阪 basis record (富永寛之ウクレレワークショ
ップ)
basis record
大阪市中央区大手通3-3-6本町橋ビルB1
[tel/fax] 06-6944-3877
[mail] basis@basisrecords.com
時間13:00~15:00
参加費 4000円(ワンドリンク付)
START 18:00~
MITCH(tp.vo) 富永寛之(g)
9月30日 横浜 サムズアップMOTOWN REVUE! -Thumbs Up Special-
OPEN 18:30 / START 19:30 / ADV ¥3000 / DOOR ¥3500
Blue Moon Quartet
中沢ノブヨシ
CHAN-MIKA
星川薫
Arisa Safu
10月は1~15までニューオリンズに行ってきます♪
公開!ブルームーンカルテットのライブ盤
ワタクシの参加しているバンド、「ブルームーンカルテット」のニューアルバムがこの秋公開となります。
10月16日発売予定の通産4thアルバムは実況盤(ライブ盤)
「BlueMoonQuartet at saule branche cafe」 全12曲収録、定価2500円(税込)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ニューアルバム「BlueMoonQuartet at saule branche cafe」 のお求め希望のお客様へ
ライブ会場、saule branche cafe、BlueFilmProduction代引通販でお求めになれます。
代引通販では絶賛予約受付中です。
BlueFilmProduction通販受付メールアドレス bluemoonquartet2009@yahoo.co.jp
に氏名、住所、連絡先電話番号、希望枚数を書いてお送りください。そして、
2014年12月末日まで、送料手数料は当方負担、CD定価1枚 2500円(税込)のみでお求めになれますョ!
発送開始日は2014年10月16日を予定しています。郵便局の代金引換郵便にて発送します。
※携帯などからのメール送信のお客様はドメイン受信設定の確認を行っていただきますようよろしくお願いいたします
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2014年7月に青森県八戸市にあるブラジルカフェバー「saule brache cafe」で繰り広げられた一夜の記録。facebookを通じてワタクシにメッセージをくれた老舗蕎麦屋「おきな」のご主人、「しんちゃん」とやりとりしているうちに是非八戸でライブやってくださいよ~というお呼ばれを受けてたどり着いた八戸。蕎麦屋の隣にあるsaule brache cafe、しんちゃんの兄弟が営んでいるそうで。勿論始めてお邪魔したお店である。
saule brache cafe店主の「たくちゃん」は凄くフレンドリーで自身も素晴らしい音楽家でもあるので会って5秒で合体、いや意気投合しライブのプランをその場で相談する。
というのも、とってもかわいいというか小さなお店なのでとてもじゃないが4人編成のバンドがフルパワーでセッションするような環境ではないのだ。多分ここがステージかなと見受ける小上がり的スペースにドラムを組んだらそれで一杯である。その時のツアーでは黄啓傑はトランペットを結構派手に吹いて、ワタクシはエレキギターをスタンディングで弾いて、工藤精はウッドベースをアンプに繋いで、セッション的にはダイナミックな感じなモードだったのだが、たくちゃんと相談して音響機材をなるべく使用せずに楽器もウクレレとコルネット、生音主体のウッドベースと小規模なドラムセットに急遽変更して黄啓傑とワタクシは客席に座りこんで演奏するスタイルをとったのだった。
初めての街で初めてのお店、初めての人の前での演奏。ワタクシこういう場面が大好き。若干緊張感のあるところから始まって少しづつ打ち解けてゆく感じ、そして小さなお店ならではの密度。黄ちゃんとブルームーンカルテット始めた頃によく話してた「20~40人くらいの場所で緊張したり和気あいあいとしたり、そんな感じがいいよね」という事を思い出したのだが、当夜はまさにそんな感じ。
夜も遅めから始まったライブは2セット入れ替え無しで行われ、開演前からお客様もワタクシ達も呑み始めているから東北、しかも青森県なのに妙に南国感南部感のあるまったり加減。それが八戸なんだなと勝手に解釈して大いに楽しませていただいた。
終演後も八戸の気さくな皆さんと夜遅くまで宴を重ね、再会を約束して散会。翌日は聖地八食センター
で工藤精お薦めの「フジツボ」を炭焼きにして食べてから八戸を後にした。
数日後、たくちゃんからメール「ライブを録音してたんですけど、凄く良いので送ります!ホントに凄く良いのでライブ盤とか出したらどうですか?」と。
聴いてみたら、なかなか誠実でよろしいではないか。ヴィンテージ系OL風に言うと「等身大のワタシ」である。何なら岡村孝子もビックリである。
マイク近すぎるぞ~、トムジョーンズ知ってるか~?
ライブは嘘がありません。コードもちぐはくになるし、リズムも早くなったり遅くなったり、フレーズも訛りまくってるし、けれどそれが駄目だとは思わないんです。音楽である以前に会話になっていると考えたら実に自然なのである。だからお客様の声や手拍子などもすべて会話になるんですよね。数々のハプニングを収録しているので恥ずかしくもあるけど、旅のアルバムを見ているような気分になって自分でもニヤニヤしてしまいます。本来今年はアルバムとか作る予定は無かったのだけど、だんだんライブ盤出すのいいかも、、、と思うようになってきて、たくちゃんをはじめ八戸のみんなに協力してもらってリリースできることになりました。全12曲収録、どんな曲が入っているのかしら?と素朴な質問が予想されますが、それは聴いてのお楽しみ、みなさんも大好きなあの曲やこの曲、笑いと涙と尿意を催す快活な内容となっております♪
ところで、ブルームーンカルテットが過去に出したアルバムとしては、
1枚目に「ゴールデンヒッツ~ブルームーンカルテットのすべて~」というのを出してしまい、
2枚目は「ブルークリスマス」というクリスマスアルバムを出してしまい、
3枚目には「エンドオブ ザ ビギニング」という架空の映画サウンドトラックを出してしまい、
要するに世界の音楽家たち誰もが憧れる「ヒット曲集、クリスマスアルバム、映画音楽」をやり切ってしまった状態。残るはライブ盤だ。さぁこれで打ち止めとなるのか!?
これは我らのアイドル、ミスター神戸、ジェットウォンこと黄啓傑をピンのヴォーカリストとしてソロデビューさせてワタクシは完全に内山田洋スタイルを決め込む未来が決定しているようなもんだ(ウソ)。楽器を捨ててダブルの白スーツをそろそろ仕立てないとな。逢わずに愛して。
ちなみに前川清はマイクが遠い。これが歌手というものだ。そういえばクールファイブのイエスタデイワンスモアはなかなか良い。余談で締めるのも何なのでニューアルバムの入手経路についてお知らせです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ニューアルバム「BlueMoonQuartet at saule branche cafe」 のお求め希望のお客様へ
ライブ会場、saule branche cafe、BlueFilmProduction代引通販でお求めになれます。
代引通販では絶賛予約受付中です。
BlueFilmProduction通販受付メールアドレス bluemoonquartet2009@yahoo.co.jp
に氏名、住所、連絡先電話番号、希望枚数を書いてお送りください。そして、
2014年12月末日まで、送料手数料は当方負担、CD定価1枚 2500円(税込)のみでお求めになれますョ!
発送開始日は2014年10月16日を予定しています。郵便局の代金引換郵便にて発送します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PR: 東京都心の高級賃貸なら【三井の賃貸】
ニューアルバム♪ BlueMoonQuartet at saule branche cafe
やっとニューオリンズから帰国しました。土産話はまた追々するとして
この秋、急遽製作することになったブルームーンカルテットのライブ盤、遂にリリースです。
リリースすことになったいきさつ。詳しくは前号で触れております。
前号ブログ「公開!ブルームーンカルテットのライブ盤」
そしてポスター。こちゃんのマイクに焦点が合ったこの写真からして内容が想像つきますねwww
そしてジャケット。収録会場になったソールブランチカフェのたくちゃんとヤムさんが作ってくれました。やっぱり手書きはいいですね!
これに伴う今では死語になってしまった感のある「レコ発ツアー」を東北で行います。スケジュールはこんな感じです。是非是非お越しくださいね♪
このツアーでは久しぶりにウクレレとコルネット使ったオーセンティックスタイルでお届けします。
11月18日(火) いわき BAR QUEEN
(福島県いわき市平字白銀9-1 B1F)
開演 18:30/開場 19:30
前売 ¥3,000/当日 ¥3,500(ドリンク別)
問:BAR QUEEN
0246-21-4128
11月19日(水) 郡山 THE LAST WALTZ
(福島県郡山市駅前1-6-15)
開場 19:00/開演 20:00
前売 ¥3,000/当日 ¥3,500(ドリンク別)
問:THE LAST WALTZ
024-924-1654
11月20日(木) 山形 Noisy Duck
(山形県山形市七日町3-3-31)
問:Noisy Duck 023-633-6506
11月21日(金) 仙台 Shop & Wine Bar Forsta
(宮城県仙台市青葉区大町1-4-10 1F)
開場 19:00/開演 20:00
前売 ¥3,000/¥3,500(ドリンク別)
問:Forsta 022-346-8929
チケット予約 TERI-TERI-HEADS
11月22日(土) 盛岡 ナツメグ
(岩手県盛岡市上田2丁目21-5)
080-3148-2408
t.b.a
11月23日(日) 弘前 Jazz Room UNION
(青森県弘前市中野1-13-45)
開場 19:00/開演 20:00
前売 ¥3,000/当日 ¥3,500(ドリンク別)
問:Jazz Room UNION 0172-34-5072
11月25日(火) 八戸ソウルブランチカフェ
(青森県八戸市馬場町4 )
t.b.a
11月28日(金) 大森海岸 ジャズ酒場 佐和
(品川区南大井3-34-5)
開場 19:00/開演 20:00
料金 ¥3,000(ドリンク別)
問:佐和 03-3767-0331
オータム イン ニューオリンズ 2014(食べたもの編)
オータム イン ニューオリンズ 2014(食べたもの編)
またまた行ってきましたアメリカ ルイジアナ州ニューオリンズ。今年2月に一カ月ほど居たのですが、あまりにも楽しかったので今回は2週間の滞在期間ですが楽しんできました。この号ではニューオリンズで食べたもの飲んだものを振り返ります。
とにかくね、ワタクシは好きになった場所には足繁く通いたおす。気に入る理由なんて沢山あるはずだが、何をおいても外せないのが「食文化」である。
単純に「うまいもん食べてる人は面白い」という観点で大体はずれが無く、このニューオリンズだって、職文化不毛と悪名の高いアメリカ合衆国において奇跡的に食がイケているから通っているのだと言って何の間違いもありません。
そしてそこから人種、宗教、戦争、移民、気候などなど、理由がわかってくるとニヤニヤしてしまうほど感心し、するとその土地や人間への愛情は深まるばかり。過去そうやってソウル、香港、札幌、福岡と好きな都市がどんどん増えていったのです。
で、ニューオリンズの話。
アメリカ南部で絶大なシェアを誇る限りなく薄いビール「バドライト」。到着したらまずはこれで乾杯です。
これが、高温多湿な気候と、これから紹介する食べ物との相性がピッタリ、沖縄で飲むオリオンの旨さ的なハマり具合です。味は淡麗グリーンから更に苦みを減らした感じ、ビールは水代わりというのはこういうライトビールを指すんですね。
ゲットーの食べ物は言わばオカンが作る大衆食堂の味わいで、これはアメリカ初のゲットーと言われているトレメ地区にある、その中では比較的「よそゆき」な感のある昼食。
グリルドチキン、バターライス、マカロニチーズというプレートなのだが、バターライスじゃなかったのであれっ?と思ったら、「ほんならそこにある豆煮込みかけてあげるわ~」とおいうことでホワイトビーンズの煮込みをご飯の上にかけてもらいました。
アメリカ南部、特にルイジアナ州は、元々湿地帯、今でも湿地帯、これからも湿地帯な環境。出来る作物も限られていたそうで、西洋の一般的な炭水化物である「小麦」があまり育たなかったそうな。今ではさすがに改良されてるし、輸送ルートも進化して何でもあるが、そういう理由からか南部の黒人の間ではトウモロコシの粉で作ったパン「コーンブレッド」や粥「コーングリッツ」などが食べ継がれているし、西洋ではあまり食べない「米」もこの街では非常によく見かけます。
また、イタリアンとは似て非なるマカロニを使ったもはやアメリカ料理「マカロニチーズ」というのも慣れればなかなか美味しいんですよ。但しこの国には「アルデンテ(固ゆで)」というものは存在しませんがww
豆、米、マカロニ、大衆度が強まるにつれて炭水化物が増える、万国共通ですね。
滞在中を全てレストランで飲食する程浪費家ではないワタクシ、宿にチェックインしたらまずキッチンでレッドビーンズ&ライスを仕込みます。
金時豆っぽい乾燥豆を水に漬けてから珈琲を入れて一服しながらフリーペーパー「OFF BEAT」を読む。
こうやって旅が始まります。
そして、これは何でしょう?
フライドチキンウイングのプレートなんだけど、付け合わせは「ごはん」と「カラードグリーン」
カラードグリーンとは、青菜煮込みのことで、ソウルフードで唯一といってもいい野菜料理、貴重な食物繊維である。いろんなタイプがあり、大体は油と塩の多い煮込みでかなりFATな感じなのだが、これは超うす味でノンオイル、すなわち「小松菜の煮びたし」に限りなく近い味わい。
フライドチキンもスパイシー過ぎず、シンプルな塩味で、ご飯も比較的しっとり目、ようするにこれは「唐揚げ定食」なんですね、何か親近感湧きませんか?。 野外フェスのテキヤブースで購入8ドル。
世界の都市にほぼあると言われている「チャイナタウン」、でもルイジアナ~♪には無いのです。きっと矢沢永吉さんが来たらがっかりすると思います。代わりに、と言ってはなんですがベトナム料理店は結構多く、今回もよく行きました。
フォーはとにかく絶品で、出てきてから別添えの生野菜香草をガンガンに放り込んで食べます。
まだベトナム本国で食べたことは無いんですが今のところニューオリンズのベトナム料理は非常に美味しいと感じます。
ベトナム料理店でアイスコーヒーを注文するとこうやってドリップと氷がセットでやってきます。
チャイナタウンは無いと言いましたが、中華料理店は結構あります。といってもベトナム人がやっているのですが。 王将的ルックスの茶色いプレート、この茶色い八宝菜みたいなのは、札幌に多く見られる「あんかけ焼きそば」の具に非常に似ています。
こちらは別店舗のサワーポークのプレート。BBQリブ以外では豚肉をあまり食べない南部ではサワーポークを注文しても「ポーク?チキン?」と必ず聞き返されます。日本人のワタクシは当然ポークにします。
これらは、米国式中華なのでとにかく量がアメリカンサイズ。ほとんどの人はその場で半分食べてからTO GO BAGと呼ばれる容器を貰って持ち帰りにしています。フライドライスは米自体がポロポロな食感なので冷めても美味しいのです。
さらに別店舗、しかもベトナム料理店で見つけた「皿うどん」
パクチー乗ってるし、具にはトマトとパイナップルが入ってて斬新でしたが中華だしが効いていて味付け自体はきっちり皿うどんでした。この料理の名前は「香港スタイルフライドヌードル」でした。
こんなかんじで、今回は結構アジアンフードを挟みつつ、フライドチキンや、豆煮込みなどのソウルフードを楽しんでいたんだけど、現地在住ピアニストのZ2宅で彼が作った「とんかつ定食」をいただきました。
ピーナッツオイルで揚げたとんかつはカラッとしていて非常に美味しかった!おろしポン酢なんかもゲットーのアパートで食べたらありがたさが強まりますww。
食事の時に、最初はビールを飲んでいたんだけど、毎日そんなかんじでは疲れてきて、廻りを見渡すと食事の時に酒など飲んでいる人はほぼいないということが判明。ラーメン屋とビールなんていうのは日本人の特徴だったんですね。
ということでアイスティー。といっても普通に注文すると猛烈に甘い茶色い汁が出てくるのできっちり「アンスウィートティー」。これからが馬鹿な行為なんですが、甘味料の粉を足して若干甘い自分なりのアイスティーにします。まぁサッカリンみたいなものなのですが砂糖みたいにベタベタしていないので食事には結構合いますョ~。
食後にテーブルで会計をする時にはこの「フォーチューンクッキー」がやってきます。焼き肉屋のガムみたいなニュアンスね。
どちらかといえば美味しくないクッキーは中空になっていて中に紙切れが入ってて、「ことわざ」「親父の小言」的な短い文章が書かれています、もちろん英語で。最初はおみくじみたいなもんかなぁと見ていたのですが読んでみると大概説教臭いのであまり読まなくなってしまいました。
ということで、食べたものを記したのだが「これぞ南部!」とわかりやすいものがほとんど無かったかもしれません。今回で4回目の渡航になるのであまり変わったものに興味を示さないようになっているのかも。そうやってすこしづつこの場所に馴染んで行けたらなぁって思っています。
次号では音楽や夜についてお届けしたいと思います。
以前のニューオリンズ滞在記にもいろいろ書いているので良かったらご覧ください。
南部の夕暮れ1(2014年)
http://ameblo.jp/banban0020/entry-11776965912.html
南部の夕暮れ2(2014年)
http://ameblo.jp/banban0020/entry-11792520596.html
ニューオリンズな日々~音楽編~(2013年)
http://ameblo.jp/banban0020/entry-11484717725.html
ニューオリンズな日々~入国編~(2013年)
http://ameblo.jp/banban0020/entry-11485166645.html
ニューオリンズな日々~食べたもの編~(2014年)
http://ameblo.jp/banban0020/entry-11490137387.html
ニューオリンズ滞在記1(2012年)
http://ameblo.jp/banban0020/entry-11490137387.html
ニューオリンズ滞在記2(2012年)
http://ameblo.jp/banban0020/entry-11164750759.html
ニューオリンズ滞在記3(2012年)
http://ameblo.jp/banban0020/entry-11164799960.html
ニューオリンズ滞在記4(2012年)
http://ameblo.jp/banban0020/entry-11165580956.html
ニューオリンズ滞在記5(2012年)
http://ameblo.jp/banban0020/entry-11166387827.html
ニューオリンズ滞在記6(2012年)
http://ameblo.jp/banban0020/entry-11166539039.html
PR: みんなでつくろう!安心の街 地域安全活動-政府広報
オータム イン ニューオリンズ2014(音楽編)
2014年10月1日~14日の期間、アメリカはルイジアナ州ニューオリンズ市に行っていました。
一昨年に初めて訪れたニューオリンズ、大層気に入ってしまい、昨年も行って、今年は2月に約一カ月滞在しました。それでも飽き足らずこうやって短期間ではあるもののまたやってきてしまったワタクシ、前回参加させてもらった教会のバンドに再び参加するのが一番の目的。
ミシシッピ河を渡ってしばらく走った郊外にあるこの教会、特に観光客が来るでもなく地元の人たちの集会所のようになっている非常にローカルな感じなんだけど、ここのバンドに友人知人が居るのがきっかけで前回実際にミサに参加させてもらい、牧師さんやスタッフの方々、バンドのみんなにもどうやら気に入ってもらえた様子で、帰り際に「今度いつ来るんだい?またここに戻ってきてギターを弾いておくれ」なんて言って頂いて、社交辞令かもしれないところを素直に聴きいれ再びやってきました。
SECOND NAZARINE BAPTIST CHURCH
平日の夕方に少し練習があり、日曜に演奏する曲の合わせやアレンジをします。当然ながら譜面は存在しません。ディレクターのTC(写真中央)が見ているのは走り書きの曲目、ラジカセで1コーラス聴いていきなり再現というまるでフィリピンバンドさながらの再現力なのだが、どうやら記憶するのではなくMAKEしているのだ。というのもアメリカでは小さなころから教会に通ったり連れて来られたりして生演奏で歌唱する環境にあるので、そういう経験のある彼らミュージシャンはメロディの一部分、歌詞の一部分を聴けばその後どうなるのか知っていたり予測したり、感じてハーモニーを乗せてゆく。
もちろんこれはミュージシャンだけの感覚ではなく、合唱隊の人達も同じ。かけ合いやハーモニーはTCが必要最小限伝えると皆さんそれぞれのセンスで熱唱。 曲の構成やコードのパターンも結構複雑なのだが一度始めたらリズムを止めずにひたすらリピートして体に叩き込んでゆく感じ。
この時間がワタクシにとって凄く大事な時間。「記憶する」という感覚を捨てた瞬間から体に突き刺さってくる猛烈な大地のような鼓動と、気を抜くと涙が溢れてくるエモーショナルなハーモニー、感情の洪水の中で溺れそうになるのだが、オルガン名人のEDは微笑みながらも非常に落ち着いている。
オルガンとは感情の高揚を促す、言わばヒキョウな楽器なのだが、こういう演奏こそ落ち着いた部分を持っておかないと駄目なんだなぁと、いきなり勉強させていただきました。
こうやって今回は練習2回、ミサ2回、葬式1回と、短期間だったが5回教会に行くことが出来た幸運。
ゴスペルバンドでドラムを叩いているITCHY君
元トランペッターで、今はドラム。
夜のギグでも一緒だったんだけど、ベードラと子供用のミニスネア、小さいスプラッシュシンバル、そして開閉機能が絶たれた壊れたハイハット。これで16ビート、ビバップ、セカンドライン、ラテン、バラッド、何でも演奏してしまう天才。皆さんが彼の音楽を聴いたらスタッフベンダビリリかと思いますョ
ベースのKEVINさん
KERMITのバンドをはじめ、ワタクシがお邪魔するセッションには大体居てはるKEVINは優しくて大きくて甘いナイスガイです。 顔に出てますね、朝はこんな感じで夜会うと大仏みたいですヨ。
1週間ほど滞在した郊外の安モーテル。
ランク的には、米子のホテルカクバンみたいなところのはずだが部屋は相当広くてセキュリティも信頼度が高く、なかなか快適でした。
アメリカに来たら絶対的にオススメなのがマネークリップ。
財布からお金の出し入れしたりしてるのを人に見られるととんでもないことになりかねないし、
浜田省吾のように金髪の女とドンペリニオンを飲むわけではないので、チップやビール代程度しか使わないワタクシわざわざ財布から小銭を出すのは面倒である。100円玉に値する硬貨が無いのだからクリップは必須かも。
太めのズボンのポケットにはマネークリップ
そんな感じの装備でこそ行ける場所があります。深夜スーパー、デンジャラスなコンビニ。ここは非常に安いフライドチキンやポーボーイ(サンドイッチ)、酒を帰宅前に買いに行くのですが、まぁ女性一人とかでは絶対に入ってはいけませんよ。駐車場にね、労務者とかセンパイとかヒッピーとか、あらゆる暇そうな人がたむろしていて、基本そういう人たちは陽気なだけなんだけど、強盗とかがいきなり発砲する確率は日本の100倍以上でしょう。治安という意味では最悪ですね。
ただ、そういうところに行くと店員がヒスパニックな場合が多く、スペイン語訛りの英語が聴きとりやすく買い物が楽だとワタクシは感じるのと、タバコが安いのでついつい行ってしまいます。
日本に居るとアメ車ってなんて足回りが柔らかいんだろう、シートがフカフカなんだろうと感じますが、要するに「道が悪い」のです。特にミシシッピ、ルイジアナなどは輪をかけて道路がボコボコなのでパンクは日常茶飯事、見事にレンタカーのタイヤもパンクしてしまいました。
スペヤタイヤに履き替えて中古タイヤ屋に行ってソッコー交換してもらいました、40ドル。
10月というのにニューオリンズは真夏な感じ、入道雲のスケールも大きかったです。
毎週月曜にYUKIで歌ってる友人MikiFujiiのギグにも混ぜてもらいました。レギュラーのスティーヴ君がお休みだったのでピアノのZ2とワタクシとのトリオ、期せずして日本人率100パーセントでなかなか楽しかったです。MIKI も Z2も ワタクシがニューオリンズに来たらいつも歓迎してくれます、感謝ですねww。
Kermit RuffinsさんとgentillyFESTに参加してきました。
芝生の広場に特設ステージ、写真には映ってませんが両側に「WALMART」の大きなノボリが垂れ下がった、非常にワタクシ好み。ローカルなお祭りの特別ゲストって感じのKermitさん。日本で言うと「寝屋川まつり、特別ゲスト河内家菊水丸!」てな感じでしょうか。この人と一緒に演奏するのは最高に楽しいです。
「先生、ねえねえ、写真撮りましょうよ~」
「トミ~、あそこの唐揚げ旨かったかぁ、バドライトと何やくそや~」
みたいなかんじでなかなかじっとしてくれないカーミット先生。
やっと収まってくれた。
KERMIT RUFFINS
。ワタクシが世界で最も尊敬するトランペッターで、演奏技術も勿論、流行に敏感で、コメディアン以上に面白く、お客もバンドも呑みこんで皆を幸せにしてくれる素晴らしい音楽家。
彼の毎度連呼しすぎてアルバム名前にもなったキャッチフレーズ「we partying!!」は名言やわ。
現代のルイアームストロングと呼ばれているのもまさにその通り!と毎度感じます。
フェスの時も、ゲストを呼びだす時にひたすら客席から呼び出す行為を繰り返しているうちにステージサイドからノソノソ登場したゲストが自分の真横に来た瞬間振り向いてズッコケる。とか、背の低い彼が長身の女性歌手を呼びだすときにマイクスタンドを3メートルくらいの高さにして迎えたり、とにかく吉本新喜劇チックなネタをガンガン突っ込んでくるのだが、空はスコールの後の南部の夕暮れで、美しいバラードを演奏するんだから、超絶にカッコイイ!
そんなこんなで、ギター弾いていることが多かった2週間、間にはトラヴィス・ヒルのファミリーパーティーに行ったり、ジョージポーター、ジョニービタコビッチ、山岸潤史のトリオでぶっ飛んだり、最近人気のコーリー&トレメファンクテットを勉強しに行ったり、満喫に満喫を重ねました。
今回で4回目のニューオリンズ滞在。
40歳を過ぎてから「オトナの留学」と称して自分の好きな音や食の源流を感じる生活、本来30代の時にやりたかったことが置き去りになっていたので今巻き返すべく、いや、そう必死になるでもなく感じるがままに、まさにこの街のようにBIG EASYで過ごせて行けたらなぁと思います。
ありがとうニューオリンズ、ありがとうアメリカ!またすぐね!
2014年秋の活動記録
10/3 BLUENILE (KERMIT RUFFINS & BBQ SWINGERS)
10/5 SECOND NAZARINE BAPTIST CHURCH (GOSPEL BAND)
10/5 YUKI (Z2 & BOKOBOKO HEADS)
10/7 BULLET'S (KERMIT RUFFINS & BBQ SWINGERS)
10/10 BLUENILE (KERMIT RUFFINS & BBQ SWINGERS)
10/11 SECOND NAZARINE BAPTIST CHURCH (GOSPEL BAND)
10/11 GENTILLY FEST2014 (KERMIT RUFFINS & BBQ SWINGERS)
10/12 SECOND NAZARINE BAPTIST CHURCH(GOSPEL BAND)
10/12 YUKI (Z2 & BOKOBOKO HEADS)
1013 YUKI (MIKI FUJII, YOSHITAKI Z2 TOMMY)
ジャージーボーイズ
詳しくは無いが映画は大好きで、DVDで見たり、時折近所の映画館に出かけたりするワタクシ。
昨今の映画館は部屋がたくさんたくさんあって、同時にいろんな映画が上映されているのだがその分一部屋がコンパクトになっている。子供の頃にトラック野郎を見ていた映画館とは既に違う世界になって久しく、最後に巨大な映画館で観た映画は「南極物語」だった記憶を胸にしまい先日ジャージーボーイズを堪能。
トラック野郎エヴァーグリーン!
「桃さんトルコば~っかり」と叫ぶ春川ますみは大好物。
まぁそれはいいとして肝心のジャージーボーイズの話題に触れます。
どんな映画かというとアメリカのコーラスグループ「フォーシーズンズ」の自伝的映画で、ワタクシの大好きな音楽モノ。1950年代、イタリア系アメリカ人の貧困から音楽で立ちあがるサクセスストーリなのだが、元々はブロードウェイやラスベガスなど各地でロングランしたミュージカルの映画化というもの。
これは本物のフォーシーズンズの映像
このメインヴォーカルのサルみたいなオッサンがフランキーヴァリと言う人なのだが、この人物がまぁこの映画の主役。ヴァリ役のジョン・ロイド・ヤングもかなり似たサルっぽい人でミュージカル版でトニー賞を受賞しているという。
全体を通してたくさんかかるフォーシーズンズの甘酸っぱいラブソングの数々、50年代の車、ファッション、もう全てがワタクシの大好物、そしてバンドマン目線で見た時に「うんうん」とうなずいてしまうリアルな事件や、マフィアとの取引など黒いところも容赦なく出てくるところもかなり見応えのある内容でした。
そして進むにつれて感動が押し寄せてくるが最後は大団円という、「やっぱアメリカ!」と拍手喝采してしまう。クリントイーストウッドは監督に向いているよ。
そして近年見た音楽モノ「ドリームガールズ」よりも「キャデラックレコード」よりもスケールが大きくて、もう名作だと思います。
Jersey Boys Official Trailer #1 (2014)
Can't Take My Eyes off You (君の瞳に恋してる)という名曲もフランキーヴァリ(ソロ作品)で、映画でも出てくるが、娘が死んだあとに出したソロヒットという皮肉な成り立ちを知ってこの曲に対するイメージがより感動的なものになりました。
というわけでワタクシもソロウクレレで挑戦してみました。感動には程遠いが映画のダイナミクスをイメージしながら演奏しましたヨ
ギタリスト、トミーの作ったフォーシーズンズのヴォーカルのフランキーヴァリ、そして
ギタリスト、内山田洋の作ったクールファイブのヴォーカルの前川清。バンマスと歌手は違うのだ。お国は違えどほぼ同じようなストーリーが展開されている。敏いとうとハッピーアンドブルーだって、鶴岡正義と東京ロマンチカだって、森雄二とサザンクロスだって、これは頑張って若い歌手捕まえてコーラスグループを結成しろという啓示なのか!?借金はヤだけどね~。
その前に、せっかく弾いたこのソロウクレレ、まさにこのバージョンのTAB譜を含む計8曲、今年12月発売のウクレレマガジンに掲載されますのでどうぞお楽しみに!!
ブルームーンカルテット、北へ帰る
久しぶりでもないが2カ月ぶりにブルームーンカルテットのツアーが始まります。
今回はライブ盤ニューアルバム「at saule branche cafe」のリリースツアーということで収録地青森県八戸市を中心に冬一歩手前の東北各地を回ります。
この2カ月ほどバンドで活動していない間、工藤くんは孤高のテナーマン高橋知己 カルテットなどで活躍したり植村花菜ちゃんのツアーしたりと相変わらず全国を駆け巡っていました。
黄くんは歌姫矢野絢子嬢とのデュエットで旅を廻ったり、ライフワークである創作活動を満喫していた模様。キムラ君とワタクシはニューオリンズに出掛けて食べたり飲んだりライブしたりして充電の後、帰国してそれぞれにライブ活動やショートツアーを楽しんでいました。
要するに東京にじっとしていた人が一人も居ず、回遊魚ぶりを発揮していたんですがツアー前に丁度新宿トラッドジャズフェスティバルというイベントに出演、4人揃っての久々の時間は非常に楽しいものになりました。力抜けてますね~♪
その時の模様をセルフ解説。
旧ロゴのパールのドラムセットがたまらなくカッコイイですね。この日は「木村純士とブルームーンカルテット」というキムラくんのリーダー仕様!スネア3連が響き渡っています。黄くんの歌唱は何と上手くなってしまいました!。工藤くんのベースは既にエレキとかウッドベースとかそういう分類ではなくなっていて、彼そのものという域に達しています。
ワタクシは最近お気に入りのチープなギターアンプ「CUBE80XL」を使用、ノーマルチャンネルで少し歪みだすくらいの下品な音が気に入っています。
ブルームーンカルテット 新宿トラッドジャズフェスティバル
いいリハーサルになるかと思いきや、ツアーはウクレレとコルネットを使うオーセンティックなスタイルを中心にやるのだった!、やっぱりリハーサルなんてしているようではイケませんね。
そんなわけで日本の心の故郷、東北へ向かいます。ツアーに使っている機材車のステップワゴンを買い替えるのでラストラン、帰ってきたらグランドハイエースになります。誰か欲しい人います?ww
ツアー予定は以下の通り。
11月18日(火) いわき BAR QUEEN
いわき市平字白銀9-1 B1F
19:30~¥3,000
問:BAR QUEEN 0246-21-4128
11月19日(水) 郡山 THE LAST WALTZ
福島県郡山市駅前1-6-15
20:00~¥3,000
問:THE LAST WALTZ 024-924-1654
11月20日(木) 山形 Noisy Duck
山形県山形市七日町3-3-31
19:30~¥3,000
問:Noisy Duck 023-633-6506
11月21日(金) 仙台 Shop & Wine Bar Forsta
仙台市青葉区大町1-4-10 1F
20:00~
¥3,000/¥3,500
問:Forsta 022-346-8929
11月22日(土) 盛岡 ナツメグ
岩手県盛岡市上田2-21-5
問:ナツメグ 080-3148-2408
11月23日(日) 弘前 Jazz Room UNION
青森県弘前市中野1-13-45
20:00~¥3,500
問:Jazz Room UNION 0172-34-5072
11月25日(火) 八戸 saule branche cafe
青森県八戸市馬場町4
問:saule branche cafe 0178-46-5137
メール予約 saulebranche@yahoo.co.jp
11月28日(金) 大森海岸 ジャズ酒場 佐和
品川区南大井3-34-5
20:00~¥3,000
問:佐和 03-3767-0331
「人とふれあい、カレー蕎麦を食べて、ジョニーギターワトソンを聴いてた」
さて師走に突入してしまった2014年。自分でも旅の繋ぎ目を感じることが出来ずに春あたりから歩き続けている感じですが、確実に若い頃より時間経過が早く感じるようになっているので渋みやコクは必要ございません。ひたすら「今日を生きよう」とテンプターズ時代のショーケン先生のように、またはゴーカートで走りまわる日活スター赤木圭一郎のようにと思うわけです。
キャー!ショーケン!
何故かスーザホン。who dat!?
日本の故郷、東北ツアーから帰ってきたので、どんな記憶があったかと振り返ってみた。
ざっくり言えば、「人とふれあい、カレー蕎麦を食べて、ジョニーギターワトソンを聴いてた」
ということになるのだが。
人とふれあい。
実は内向的なワタクシには非常に大事で。音楽や酒は人と人を繋げてくれますが、関西人のワタクシからしたら東北のどこか「奥ゆかしい」と感じる気質が大好きで。仲良くなるのに時間をかけていって、ある瞬間から沸騰して持続する。炭火のようだな。南国とはまた違う心の温度感がたまりません。
その代表格は盛岡の騒音おじさんa.k.a アラヤ君(ガンボチローズ)とはもう10年以上のお付き合い。ニンニクが大好きで常に汗をかいている彼はオーティスレディングのモノマネで歓待してくれますが、今のところ西田敏行に似ているランキングで2位です。ちなみに1位は愛媛県大洲市に居ますヨ。(またお知らせします)
カレー蕎麦
カレー蕎麦という食べ物に長年興味の無かったワタクシ。東北なんてどこ行っても蕎麦が美味しいのだからわざわざカレーに入れる必要ないじゃん、と思っていたのだが・・・・・。
ベーシスト工藤精の第二の故郷、青森県弘前市の蕎麦屋「たけや」で毎度毎度工藤精が注文するカレー蕎麦を横目に何年も「冷やしたぬき」で応戦してきたのだが今回あまりもの気温の低さにカレー蕎麦にチャレンジしてみた、すると。
旨い!旨すぎるのである。言っておくがどこのカレー蕎麦でも旨い訳ではない。「たけや」のカレー蕎麦は蕎麦つゆに片栗粉のトロみをまるで付けていないスタイルでシャバシャバなのだ。
これによってモタモタ感を感じないし、ダシの味と蕎麦の香りを損なうことなくカレー化に奇跡の成功を遂げているのだ。さすが工藤精が学生時代からたけやでは100%カレー蕎麦を註文するのがうなずけます。
たけやの「カレーなんばん」
失礼を承知で分かりやすく言えば、カップヌードルのカレー味に近づく感じ。さらに失礼を承知で言うと「リアルカレーヌードル」である。勿論鶏肉やネギの具合もたまりません。
温蕎麦に唐辛子の代わりにカレー粉ふりかけたかのような軽快さ。
上海の焼ショーロンポー屋のカレースープに極めて近いのです。
これを知ってしまったものの、トロみのついたカレー蕎麦は腹に溜まりすぎて軽快さに欠けるので、かといってトロみ無しの店をワタクシはほとんど知らない。う~んどうしよう。。。
そんな思いで向かった旅の終着点、八戸。この土地でライブをやったりライブアルバムを録音したりするきっかけになった超老舗蕎麦屋「おきな」の店主しんちゃんと喋ってて、「とみやん、カレー蕎麦食べる?トロみなしで。」と既に情報を仕入れている模様。
食べたいです。食べた過ぎたかもしれません。ナイスです。超老舗でそんなお遊びは許されるのか心配になったがしんちゃんはニコニコ作っている。
案の定、旨すぎる。さらに「おきな」の麺やダシとカレーの相性が良くて、以後ワタクシは「おきな」ではこのカスタムオーダーのみを食することを誓いました。
ジョニーギターワトソン
旅の始点終点が見えにくいスケジュールの時、車内のCD蔵書がそのままになっていたりする。
秋口にふと、若いころによく聴いていた「ブルース」という類の音楽のファイルを車に積んだまま東北に来てしまったのだ。一瞬しまったと思う。
東北道の緑と広がる景色には一般的には白人音楽の方が合うはずで、言わば魚介類には白ワインみたいなこと。綺麗な湯けむりで旅情感じながら何聴こうかな~と探すもマディーウォーターズ、ロバートジュニアロックウッド、バターフィールドブルースバンド、エルモアジェームス、ジョンブリム・・・・シカゴ物で埋め尽くされているではないか。若干ムーディーなものを・・・エッタジェームス&クリーンヘッドビンソン、ジョニーオーティスショー、WAR。。。
なかなか名盤が揃っているのだが残念ながら八甲田山を見ながら聴く音楽ではないのだよ。
そんな中、みんな大好き「ジョニーギターワトソン」でバッチリキマりました。
彼は大昔はテキサス系のジャンプブルース直球の芸風で、元々はこんなかんじ。
too tired
それが気が付けば後年は独自なゲットーファンクに仕上がっていくのです。ワルさと女はべらす感満載で、しかも蔓延する「安さ」と「コミカルさ」が堪りません。
The Planet Funk
そして肝心のライブツアーですが、大盛況ありがとうございました。いわき~郡山~山形~仙台~盛岡~弘前~八戸と積雪するギリギリのタイミングで走り回ってきました。また暖かくなったら東北にお邪魔したいものですね♪
おまけ
ツアーの動画がありました。よかったらご覧ください♪
ブルームーンカルテット『Time after time』
MITCH TOMMY & SHOW NEW YEAR TOUR 2015 スケジュール♪
公演詳細
1月15日 四日市 カリー河
三重県四日市市西日野町5013-1
TEL:059-322-2055
open 18:30 start19:30
¥3,000-
1月16日 千日前 100 Lounge
大阪市中央区千日前2-3-9
味園ビル2階
TEL:070-6929-7446
open 00:00 start 00:00
¥3,000-
1月17日 京都 バルケッタ
京都市下京区松原通烏丸西入ル玉津島町307
TEL:075-351-1400
start 19:00
¥3,000-(+1drink&food)
http://www.barchetta-karasuma.jp/index.html
1月18日 河内長野 Dipper Mouth
TEL:0721-21-4032
start18時 \3500 (with 1drink)
start 18:00
¥3,000-
1月20日 神戸 La Luna
兵庫県神戸市中央区下山手通2-4-13 2F
TEL:078-391-8353
open 19:00 start 20:00
¥3.000-
http://tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28018967/
1月21日 梅田 ニューサントリー5
大阪府大阪市北区曾根崎2-10-15
TEL:06-6312-8912
start19:30
http://www.newsuntory5.jp/
1月23日 岡山 ONSAYA
岡山市北区奉還町2丁目9-1
TEL:086-252-1103
open 19:00 start 20:00
adv3000 door3500 drink 500
http://onsaya.com/
1月24日 広島 ケンタウロス
広島市中区幟町10-9 吉岡ビル1F
open 19:00 start20:00
3,000円
●予約受付:082-221-7330(ケンタウロス)
●メール受付:spiduction@gmail.com(シンケ)
https://www.facebook.com/Kentauros2012
1月25日 大洲 Louis
愛媛県大洲市大洲608
TEL:0893-23-3235
open/start 19:00/19:30
charge¥3.000-
1月26日 宇和島 プルミエ
愛媛県宇和島市新町1丁目7-7 ことぶきビル2F
TEL:090-1174-7497
http://www9.plala.or.jp/premier-u/
open 19:00 start 19:30
¥3.000-
1月28日高松 BERNERS ART&DINER
香川県高松市内町3-9 3F
087-802-2306
open 18:30 start 19:00
前売 3,000円/当日 3,500円
1月29日 名古屋 ばろん
名古屋市中村区太閤4-1-4うめぞのビル1F
052-451-5032
open18:30 start19:30
¥3,000-
http://barongskg.exblog.jp/
1月30日 長野 バックドロップ
長野県長野市鶴賀上千歳町1137-5
026-237-8887
open 19:00 start 19:30¥3,000-
http://www.back-drop.jp/
1月31日 高崎 ソラオバー
群馬県 高崎市中紺屋町23
027-387-0880
open 19:00 start 19:30
¥3,000-
2月1日 神楽坂 mine
東京都新宿区神楽坂3-2-16
03-5261-5227
チューニング完了
旅に出ててよく聴かれる質問。「昼間は何しているんですか」とか「ツアーでは演奏以外ではどんなことしているんですか?」というもの。一言で言えば「I have no idea what U mean. 」なのだが味気が無さ過ぎるのでしばし考えてみた。
何十年も前のことはよく覚えているのに昨日のことは記憶にございませんという徹底した脳の省エネ化に成功して以来印象的な言葉とその言葉を越えたチョーキング以外はあまり振り返らないことにしているワタクシ、右や左の旦那様方に御題をいただくとやっと振り返ることに成功するのです。
移動と演奏と飲酒という3本柱の生活は、基本的には至って楽しく過ごしているものの生活感の無さ過ぎはそれはそれでストレスが溜まるもので、とにかく体力をド・カタ並に消耗している状態では昼間は放心状態で口は半ば開きっぱなしで、喋ったとしても「リニューアルしたセブンコーヒーの味は落ちている」とか「あのホテルのwifiが弱い」とか至ってネガティヴな方向な物が多い。人間なんだから仕方ない、夜の数時間に照準を当てて生活しているのだから。最近は超ロングツアーなんてのは少なくなったけれど、長期戦の場合は食材持って人の家の台所を占拠しては大根の皮むきや肉の漬けこみに没頭したりしてニュートラルな方向に持ってゆくという我ながら独特なスタイルを維持しています。これがなかなか効果的で、他にも洗濯とか車の掃除とかそういった家事的ことをしたい欲求がどんどん増えてくる。最終的には書類を記入して役所に提出するみたいな欲求が出てくるが出さないといけない書類が無くて困ったものだ。
世の女性陣にこういう話をすると「あら、そんな旦那さんだったら素敵ね」とか「私もご飯作ってほしいわ」という流れになるのだが、残念ながらそういう意見からイメージされる家事感覚ではないのだ。そう、理由が家事ではないのだ。どちらかというとイライラした主婦が夜中にシンクをクレンザーで磨きたおす感覚に近いかもしれない。食材の仕込みも、洗濯も掃除も全て自分の精神的開放の為である。だから毎日したりしないし、詰めも甘いし、勝手極まりない。でもそれがワタクシの脳のチューニング法なんだなと思います。そしてチューニング完了。
ジュリーが熱唱する「恋のバッドチューニング」

自分で自分の事を分析するといえば・・・。
少し前、ウクレレマガジン用にソロウクレレアレンジの仕事やった時に、気ままに演奏した動画から採譜するという作業を1階に住んでるネットギタリストのテラニとやってみた。以前からウクレレやギターの教則的アレンジなどをやらせてもらっているのだが、いつもは作って動画送って採譜業者さんにやってもらっていたのだが、今回は少し時間もあったのと、やはりアレンジ作った人間が細部まで監修したらクオリティアップできるんじゃないかということで試験的にやってみた。
元々ワタクシの演奏は即興性が8割位を占めるスタイルなので2度と同じ演奏が出来ません。だから譜面化するときにもしかしたら自分のクセが具体化するんじゃないかなと思っていたら案の定、演奏時には全く意識していなかった音が膨大に入っているではないか。
特にウクレレは4弦で高音なのでサウンドの安定感が無い分、鳴らさずに感じさせる方法を随所に入れていかないと音楽的にならない構造で、それは知っていたものの、やはり完全な無音状態ではなく、例えば4弦の開放が弱音で入れていたり、ストロークのミュート的なプレイ、異所同音のフレットを使い分けていたり、なんか完全に内臓を見ているような感覚になってしまった。キャー恥ずかしい!とも思うのだが、なるほどと感心すること多数で、「へぇ~」を連発してしまった。
かといって、それを踏まえて譜面どおりにはもう演奏出来ないんだけど、少なくてもこのアレンジ譜を見た人は「富永寛之的演奏のコツ」は知ることが出来るのではないでしょうか。
コード表記も、すべてにテンションを付けるのではなく、実際演奏時にワタクシ自身が頭の中、耳の中に鳴り響いているハーモニーのイメージを表しています。だから「ここって7th入っているんですっけ?」とか「ルート音が無いのに特定するんですか?」とかそういう愚問は考えないようにww
12月12日発売のウクレレマガジンに掲載、今回も全曲対応動画をyoutubeにて公開しますので併せてごらんくださいね♪

今年は大好きな人が亡くなった年でした。菅原文太、ジョニー大倉、そして藤井裕。
日本人ベーシストでは一番好きだった藤井裕さん。
70年代の関西ソウルシーンを沸かせた、というか日本にブラックミュージックの種を撒いたレジェンドと呼べるグループ、「上田正樹とサウストゥサウス」の名ベーシストで、ドラムのごろちゃんこと正木五郎さんとのリズムセクションは「ただの黒人」でしかないブリブリのファンクビートで、ここからワタクシはルーツを巡ってゆくわけですが、巡り巡って戻ってきても藤井裕&正木五郎はやはり「ただの黒人」なのです。情報の少なかった70年代にここまでディープなブラックミュージックの感覚を体現しているのは、そうとう傾倒していたという証で、そうなると情報過多の現在の音楽家よりも深いものになるのは今思えば当然ですね。
晩年は食道がんで闘病しながらもサウストゥサウス奇跡の再結成を果たし、末期状態で絶対安静で車いすで管が刺さりまくった、誰もが「無理やろ?」な状態なのに自分で管を全て抜き去って長い長いステージをブリブリにこなしたという奇跡のラストライブから1ヵ月後についに亡くなったという話を関係者に先日伺って、深く号泣してしまいました。音楽のパワーを感じます。晩年の忌野清志郎さんも彼を起用し続ける程のとにかくブリブリで腰に来るビートは彼が亡くなってもたくさんの人の腰を動かし続けると信じています!!
有山さんともごろちゃんとも演奏させていただいたことはあったけど、裕ちゃんとの共演は叶いませんでいたがワタクシの演奏を何度か見てくれたことがあり、下北沢でホットミルク飲みながらのんびりされてた姿が懐かしいです。
動画は1976年頃のもの。ヘヴィーなスラップとごろちゃんのワルさがたまりません♪
上田正樹&サウス・トゥ・サウス (R.I.P.藤井裕)
ワタクシ御年42才でオッサンなんて言ってたら駄目ですね!まだまだ生きるぞ♪
12月はBMQでクリスマスコンサートツアー。どうぞ、どうぞどうぞ。
12月4日(木) 横浜 JazzSpot DOLPHY
12月8日(月) 大阪 NEW SUNTORY 5
12月9日(火) 米子 Live House ONE MAKE
12月10日(水) 加東市 PINK HOUSE
12月11日(木) 高知 A'bar
12月12日(金) 高松 SPEAK LOW
12月13日(土) 上勝町 シェアカフェいちじゅのかげ/Bar IRORI
12月14日(日) 海陽町 ペンションししくい
12月16日(火) 横浜 MOTION BLUE(
12月18日(木) 浅草 HUB
12月19日(金) 神戸 ROUGH RARE
12月20日(土) 宍粟市 山崎文化会館
12月21日(日) 児島 Naish Surf American
12月23日(火) 小倉 la farina(
12月24日(水) 福岡 Gate's7
12月25日(木) 岩国 鳥獣GIGA
12月26日(金) 大紀町 ひのき家
全てのライブのご予約は
bluemoonquartet2009@yahoo.co.jp
にお名前、ご人数を明記の上、ご送信願います。

2014年のおもいで
ああ、2014年もあと2日で終わりというところまで来てしまった。「立ち止まるな振り向くな、あなた~♪」とジュリーが歌ってもワタクシは少しは振り返らないと先には進めない性分をもって頭のハードディスクをグルグルさせてみる。
すると思うのだが、何年も前の事だと勝手に認識していたことが大体2014年に起きたことなのだ。人の記憶というものは相当曖昧なんだと改めて感じながらもその時その時はしっかり感じて消化しているはずだし、消化できないものの贅肉になり丸々とした体になっているんでしょうね。
2月にニューオリンズに一カ月潜伏した時のこと。
もう通い始めて何度目かになるので、南部的なゆっくりとした時間を過ごそうと思っていたら結果イカしたイカれた話が多すぎて毎日どこかでギター弾いてて、音楽三昧で帰ってきたら現地から写真送られてきたのが、KermitRuffinsさんのバンドで週末に出演していたクラブのスケジュールフライヤーの表紙にKermit さんと一緒に映っているワタクシの姿が。 これは嬉しい半面、なんか心を置き忘れてきたような切ない気持ちになって、帰国した瞬間に舞い戻りたくなった。そう、英語がGoではなくComeなのが非常に辻褄の合う出来事でした。 結局10月にもう一度行くことになったのですが。
5月に出版したソロウクレレ譜面集が、予想以上に好評いただき、ワタクシ本出すの初めてだったが第2版も増刷となり喜んでいたら更に、韓国の出版社からライセンス契約の連絡が舞い込んできました。
お~これは日野自動車でルノー作ったり、いすずでオペルカデット作ったりする、アレやな!と興奮するも、実際よくわかっていなかったバカである。
どうやら韓国語に翻訳して韓国で発売したいというご連絡であった。
正直びっくりしてしまった。韓国はかれこれ渡航が30回を重ねるほど我が心の故郷状態なのだが完全プライベートで、屋台と市場で朝から翌朝までひたすら飲食を繰り返すことを身上としてただけだから、音楽活動を韓国で行ったことは無く、結構周りの人間はライブとかしまくっているのにだ。
「まぁそれでいい」と思っていた。というのがワタクシの韓国に対する音楽観が「ヒップホップとポンチャック(テクノ歌謡)とトロット(演歌)」しかなかったので、あまり生楽器の横揺れな感じはリアリティが無かった。
それが昨今ウクレレとかアコギとかで繰り広げるのがちょっとした流行だそうで、それなら断る理由は無い。
しかし、ワタクシの譜面集は、譜面集と言うものの半分以上は映画や曲の説明と称した「余談」で構成されていて、しかも中には曲にも映画にも触れずに「出来の悪いボーヤの話」とか「料理のレシピ詳細」などを散りばめた代物で、しかもワタクシ宝島世代なので、図らずもサブカル風味になっている。
こんなもの韓国語訳して一体どんなものが出来るのか!?と思ったが、来たものを見てみるとハングル表記になった表紙がカワイイではないか。
気になる内容を見てみると、さすが韓国、何のヒネりもない超ストレートで、余談も料理レシピも完全ノーカット。韓国有名書店で絶賛発売中だそうですw
夏には、Truthからワタクシモデルのウクレレのニューバージョンが発売となり、自分自身ディーラーも務めていたので、数多くのお問い合わせを頂いて、楽器をきっかけにいろんな方と交流出来ました。キワモノなシグネイチャーモデルではなく、ニュースタンダードになるような楽器を作りたかったので非常に気に入っています。そして沢山の方にお求めいただきました、ありがとうございました。可愛がってやってくださいね!
ブルームーンカルテットも、4月から活動再開して、堰を切ったかのように怒涛の全国ツアーを行いました。
真夏の夜のジャズをパロったフライヤーを作って、スタイリッシュにJAZZ SUMMERを過ごそうと思ったのだが。
現実はリアルである。今年最大のトピック「海峡の向こうに待ってる人が居るんです事件」が勃発。
青森県の大間港~函館間のフェリーがワタクシ達の到着とともに出航してしまい、イカ釣り船に乗り込んで津軽海峡を渡ったエピソードよりも、海峡を渡っている時に先祖が津軽海峡を渡って北海道に入植したことを思い出して感極まって号泣したストロングベーシスト工藤精の毛深い人は情も深い様子が記憶に深い。彼は屯田兵工藤七之助の末裔なのだ。
イルカを見つけることに必死なワタクシ、老人と海ごっこに耽るこちゃん、号泣する工藤精
10月は再びニューオリンズへ。
街がビートを刻んでいる感じが決して不快でないのだ。ビートの質が極上だからでしょうね。
たった2週間の滞在だったが、黒人教会でギター弾いているうちに、お葬式の演奏もさせてもらった。むき出しの亡くなったおじいさんの真横でひたすらファンクビートを刻むうちに、命のリアルさなんていう日本で普通に暮らしていたらなかなか考えないようなことを思いました。音楽の存在する意味とか、生活との距離感とか、そして全てを包む大きな愛、いろいろワタクシに必要なものを実際に感じることが出来た教会通いは死ぬまで続けていきたいと思っています。
また、アメリカは服のサイズがワタクシにぴったりで、スリフトショップなどに入ってしまったら一日居ても時間が足りないくらい。余談としては、日本国内の安古着屋よりかはワキガ率低いかもよ~ww
しかしワタクシは日本に暮らしています。その理由は「日本の海が好き」だから。
恐らく3歳くらいの時、父知久院にゴムボートで兵庫県の日本海側、竹野沖に連れて行かれて海に放り込まれて以来ですからそろそろ40年になる磯の風景。水面から上には山があり森があるように、水面下にも岩礁や海藻で構成される山や森があって、この景色魅せられています。今までスノーケルや足ヒレを使わない超オーセンティックスタイルから脱却してみると息の続く限り海洋生物になった気分を味わえるので更に好きになってしまった~。
無類のラッパ好きのワタクシ、今年も大好きなトランペッター3人と濃密なセッションを繰り広げることが出来ました。元々弦楽器にさほど執着のないワタクシ、時にギターなど弾いているのがアホらしくなるくらいラッパが好きで好きで。ギターから転向して一流トランペッターになった木幡さんを見習って一時期ラッパを練習してみたのだが、いろいろ絶対的に向いていないことを痛感して以来、「ほんなら好きなラッパ吹きと一緒にえんそうしたらええやん」と納得できたから今年も一杯ギターが弾けました。そして各地で素晴らしい出会いに溢れたナイス過ぎる一年を過ごすことが出来ました。
MITCH将軍from Kyoto
コチャニコフfrom Kobe
そしてKermit RuffinsFrom NewOrleans
来年は1月はMITCHと恒例のツアー、2月はこちゃんとブルームーンカルテットのツアーを、4月あたりにまたニューオリンズに行けたらいいなぁ~なんて言っているうちに、ソロウクレレ譜面集の第2弾のプロジェクトが始まっています。もろもろ引き続き楽しみなことが一杯あって幸せです。
ファンの皆様、今年は各地で189本のライブができました。応援して下さってほんとありがとうございました♪キャラには似合わずですが感謝しますっ!
富永寛之
※ 今更ですがインスタグラムやってます。facebook やtwitterとは少しは違う投稿もあるのでよかったらフォローくださいね♪ http://instagram.com/tommy_hirofiger/
北海道に行きます♪
久しぶりに冬の北海道に足を運びます。3月10日まできっちり16日間、約半月ですね。雪の中に埋もれてきます。真冬に行くのはほんと数年ぶりなのですが、今回は漁船ではなく飛行機で行きます。
いろんな人と一緒に演奏したり、録音したり盛りだくさんな北海道ライフを満喫する気満々で、目標は飲み過ぎないこと、ただそれだけです。
さて、こんなスケジュールです。
2月24日 札幌 JAMUJICA(ブルームーンカルテット)
札幌市中央区北4条西28丁目1-16
20:00~
前売 ¥3,000/当日 ¥3,500
info:011-612-1900
ジャムジカでは初登場のブルームーンカルテット、既にご予約が殺到している模様なので早めにお問い合わせくださいね。
2月25日(水) 札幌 DEXIE ROUX(ブルームーンカルテット)
中央区南2条西27丁目2-20
問:DIXIE ROUX 011-688-8077
こちらもDIXIE ROUXには初登場のブルームーンカルテット。以前ワタクシ、ここでご飯食べてたら美味しすぎてオシャレ過ぎて他店のライブに遅刻してしまった程です。遅刻は良くないですが、鬼のように怒られて、さすがに逆キレしそうになったそう古くもない昔話があるくらい大好きなお店です♪
ルイジアナ料理と南部を愛する音楽でお楽しみください。
2月27日 札幌 紙ひこうき (黄啓傑、富永寛之、板谷大TRIO)
(札幌市中央区南1東2水協ビル
TEL:011-221-9737¥2500 19:30~
北海道でだけ演奏している北海道限定トリオ。札幌の宝ともいうべき名ピアニスト板谷大くんと、こちゃんとワタクシ、板谷がいてくれるだけで、馬鹿みたいにならなくなる図式こそが見物です♪
ブルームーンカルテットもこちゃんともここで一旦離脱、居残り残業タイムが始まります。
3月1日 芦別 ディラン(立谷富美男、吉田達庵、富永寛之TRIO)
北海道芦別市北1条西1丁目7
0124-22-5539
リクオ/
トリオ.ザ.リッチマン(富永寛之:ウクレレ、立谷富美男
:ハープ、吉田達庵:ギター)
3500 /4000 19:00~
info:0124-22-5539
旭川在住のハーピスト、立谷センパイから声をかけていただいて芦別に行きます。しかもディランって、行ってみたかったお店なので楽しみであります。そしてリクオさんとも久しぶりに会うのが楽しみです。
3月3日 札幌 ムジカホールカフェ「カポウのフォーエバー33祭り」
札幌市中央区南3条西6丁目長栄ビル3F
011 261 1787
19:30~
チャージ2500円ドリンク+かっぽうかぽう特製おつまみ付き
カポウ with 33BAND
カポウ(vocal, ukulele, musical saw)富永寛之(ukulele)滝川裕三(guitar)豊田健(bass)
ひなまつり生まれのカポウちゃんの生誕ライブに参加します。カポウちゃんは素晴らしい声の持ち主で、音域によって七色に変化する独特な歌唱が魅力なんですが、ノコギリも素晴らしく、アナログシンセみたいな使い方してるんだよな~。更に料理が上手で酒と岩下の新生姜が好きな素敵な人なのです。彼女のアルバムにも参加したり、ライブもよくご一緒するんだけど、ここんとこご無沙汰だったので楽しみです。
3月4日 札幌 BUDDY BUDDY (立谷富美男、吉田達庵、富永寛之TRIO)
ふたたび立谷さんとのトリオを今度は札幌でやります。しかもBUDDYですね、ここのスモークオイスターとガンボが好きなので今からヨダレが条件反射です。
3月8日 旭川 プレリアス(立谷富美男、吉田達庵、富永寛之TRIO)
旭川市三条六丁目小杉ビル3階
19:00~
3度目の立谷トリオは、旭川でファイナルです。
実はライブの無い日は立谷センパイとレコーディングをする予定、センパイだけあって還暦なので、記念版を作ろうということになり、このトリオを中心に雪の中のスタジオに籠ってきます。
ああ、楽しみ♪、北海道のみなさんどうぞよろしくお願いします~
北海道潜伏記2015冬
2月の23日から約2週間、北海道に居ました。冬の北海道に長く潜伏するのは結構久しぶりで。行く前からワクワク。そんなワクワクに拍車をかけるジェットスター。
成田から出発する貧乏便なので、国際線と同じくらい早く空港に来ないといけないので、時間を持てあまして居るだけでダラスかアトランタに行くような気分になる。あら、パスポート忘れたぞ、とか事務的な仕事任せる人に連絡しないと、とか余分なことを考え、行き行程を共にしたブルームーンカルテットの仲間たちと無駄にビールなど飲んでみる。ベーシストの工藤精くんなどはひっきりなしに飲んでいて、このジェットスター用の「ビートルズ来日公演的タラップ」の前まで缶チューハイ持って行って、係のチャンネーに「捨てなさい」と言われて一気飲みする始末。ワタクシはって?前々日かそこらに溝の口西口商店街で無駄にハイボールをリピートして「もうしばらくお酒要らない」モードだったので飲みたがりません勝つまではって感じでした。
それにしても片道4000円て、嬉しい価格です。受付もモギリもスチュワーデスもみんな同じチャンネーでした。企業努力というより「マンパワー炸裂」に感動しながらのフライトです。
JALとかと明らかに違う角度で北海道入りする景色は、「あ~!ただいま~」って言いたくなる広大な銀世界。
札幌ではまずジャムジカというお店でブルームーンカルテットのライブ。ガラスが曇ってしまう熱気の超満員のお客様の前で演奏しました。
今回はブルームーンカルテットでは2本だけだったのでもう翌日は千秋楽。
円山のデキシールー。、東京では自由が丘、大阪では手塚山、みたいなお上品なエリア「円山」
にルイジアナ料理のレストランを友達がオープンしてもう1年くらい経つのかな。
何気にガチで演奏するのは初めてだったのですがとにかく音が良い。いきなり大好きリストに入りました。
この日は、ドラムの木村君ところに子供が生まれた記念すべき日だったので、child is born を演奏しました。同じ奥さんに3人産ませる木村君は本当にナイスガイです!一言多かったな、おめでとう!
大通のバスセンター前にある喫茶店「紙ひこうき」で札幌でしか演奏しないコンセプトで結成しているトリオのライブもしました。 現地ピアニストの板谷大くん、こちゃん、そしてワタクシ。
こちゃんは数日前からこのライブを楽しみにしていて各地で告知をするのですが、ほぼ100パーセント「紙ふうせん」と言っていて、もし当日も「紙ふうせん」言ったらどうしよう。おまえはフォークか。。。と何でワタクシがヒヤヒヤしないといけないんだろう?とモヤモヤしながら演奏しました。どうやらそれが良かったようで、更にこのトリオが進化した様子です。皆さん札幌まで見に来たらいいよ。
旭川の立谷富美男さんが遊びに来てくれて、いろいろ歌ってくれました。モッズセンスのジャズはとにかくセンス良くて、クロマチックハープ吹いたり粋に唸ったりカッコイイおじさんです。
ワタクシの帽子を作ってくれている小樽のまきちゃんが新作を持ってきてくれました。ワタクシにしか似合わないラインを突き進んでくれる素敵お姉さんです。
札幌では、大体2軒目か3軒目はbahia(バイーア)に来ます。松竹谷清に会いに。そしてご機嫌なアナログ聴きながら仲間と数杯ゆっくり飲みます。ていうかココはゆっくり飲む練習に最適で、松竹谷清と話していると興味深いのでついついそちらに没頭してしまうのだ。
たまに長居して3時をまわったりすると、大体ワタクシがギターを以て、清さんが自作詞のスターダストを泣きながら歌い、それを聴くとみんな泣きます。が、ここは札幌。カラッと明るいんだよなぁ。
大通のテレビ塔の近くにある「ミンガスコーヒー」元々隠れ家的な場所だったのに今では昼間は混み合うようになってしまったので午前中に滞在中は伺います。
暖かい部屋で冷たい飲み物といえばココでは「バナナ珈琲」そう写真の通り、自分で注ぎます。
ほのかな甘みと、コーヒーの苦みのクロスオーヴァーは溜まりません。
旅が多いので、海鮮丼とかジンギスカンとか山海の珍味、A5ランクの牛肉みたいなものにもうあんまりときめかないワタクシ。知らない訳ではないんだけどね。。
今はね、地元の人が愛するものが好きなんです。しかも地元の人が普通って思ってるけど他所にはまず無いようなもの、そんなのにときめきます。奇をてらったB級グルメみたいなのも「もう良いじゃないですか!」と天国の日景さんもおっしゃっているに違いない。
ここ1年くらいは香州(かしう)が好きです。何度通っているか分からないくらい行っています。
チャーメンと呼ばれる、五目焼きそば。この味わいは内地のあんかけ焼きそばと全く異次元のもので、形容しがたい美味しさです。酢をかけなさい。この味にはカラシは要らないよ。
札幌通いを始めて10年以上になるので現地のミュージシャンの友達も数多いのだけど、特にワタクシが愛しているシンガーが札幌に居ます。カポウちゃんという女性シンガーなのだが、黒さ、白さ、アジア感、全て持ってる上にそれが混ざったり出てきたりまさに七色の声を出すんだけど、それが決して技巧的に聴こえることは無く、風景が押し寄せてくる感じ。楽器も料理も何やらせてもイイ感じで、なんかセンスの塊みたいな人。彼女のアルバムにも参加させてもらったり、都合合う時はしょっちゅう一緒に演奏しています。
今回はカポウちゃんのお誕生日ライブに参加して来ましたが、自分の誕生日なのにお客様に手料理を振る舞ったり、とにかくピースな人なのです。
多分、岩下の新生姜の肉巻きを盛り付けているカポウちゃん
ギターの滝川さん、ベースのボブさんとともにワタクシはウクレレと冗談でプレイしました。
カポウちゃんの歌う「レインボーコネクション」がとにかく大好きです。カリフォルニアコネクションじゃないよ。
友達のお店、buddy buddyでは、旭川の立谷富美男、吉田達庵、ワタクシで始めたグループ
「three cat's on the bar」でライブをしました。ホーギーカーマイケルが聴いたら喜ぶだろうなぁと我ながら思った一夜でした。
そしてそこからは旭川に一緒に移動して、現地の友達とギタートーク。
カントリー、ブルース、ロカビリー、ブルーグラス、ブリティッシュフォーク、あらゆる音楽趣向の奴らが一緒に遊んでる感じ、実は珍しいんですよ。こんな仲間と遊べて超楽しいのです。旭川の血の気の多い感じは北海道でも一種独特な感触で、ここ数年ワタクシは着目しています♪
そういえば芦別にも行った。「ディラン」というお店、実は前からずっと行ってみたかったのです。
雪に埋もれた芦別駅の隣にあるディランでthree cats on the barと、リクオでライブをしました。リクオさんとは3年ぶりの再会、お互い嬉しくなってサウンドチェックからジャムり倒してしまった。
更に山奥に行った愛別というところに行くと、暖冬といわれていてもさすがに雪が深く。
そこで、three cat's on the bar のレコーディングをしていました。
立谷さんのプライベートスタジオは、良いコンデンサマイクをはじめ、センスの良いシンプルな機材のセレクトで凄くいい音で気もち良いのです。
リゾネーターギターを弾いたり
クマが出たり
2日間で10数曲を納得行くまで録音したのだけど、
大自然の中で、安らいだり怯えたり、普段毎日のように顔を合している仲間とはまた違う人達との時間を久しぶりに過ごしてみて、新鮮な気持ちになれました。
最終日は旭川で録音メンバーでライブ。かつて体を壊す程に愛しすぎて一時は封印していた赤ワインの氷入り(フィリッピンスタイル)をおかわりしながらの演奏は、音楽の初期衝動を再び思いだせたような気分になりました。まぁいつだって楽しいんですけどね♪
※思えば3月11日でしたね、4年経ちます。当時を振り返ると更に117を思いだすワタクシ。
阪神大震災の時に「生きてるだけで幸せだ」と感じて、でも人間ってどうしても薄れるんだよな。誤解を恐れずに言うと、ある意味薄れた方が良いとも思っているところもありますよ。
でも4年前に「生きているだけで幸せ」と再び強く感ました。
生きているうちに2度もね。
多くの犠牲者の方のご冥福を祈るとともに、自分達は生かされているんだと確信しています。
そして楽しみ続けることが良いと思います。
ということで、3月10日に帰ってきて、14に日には再び札幌再潜伏開始!
3月14日はベガーズハーレムで